アジアの英雄へ

2008年5月12日、中国大陸では四川大地震が発生します。そして被災した人たちは5.000万人との発表をうけて、ジェット・リーはボランティア活動に専念するために、1年間は映画出演をしないと発表するとともに、四川が被災してから5日後には被災地へと現地入りをして、地震被害にあった被災地への慰問を開始します。

そして、中国の慈善事業について大きな遅れがあることを指摘して、チャリティー活動だけにだけには留まらない活動もしています。

リーダーズ・ダイジェスト中国版で2009年の「アジアの英雄」にも選ばれ、この賞に選ばれた賞金もすべて「ワン基金」へ寄付しています。

ジェット・リーの映画を見よう!!

復帰してから

四川大地震で映画出演を休止して慈善活動に取り組み、休止期間として1年間を設けたジェット・リーのもとには復帰してからのオファーが依然としてたくさんありました。しかしジェットは復帰してからも、慈善活動の方を優先させたいことを名言して、俳優としての活動としては友情出演であったり脇役程度にしたいことをテレビ番組で語っていました。

そして約1年半ぶりとなる俳優として復帰したジェット・リーは、3本の映画に出演しました。基本は慈善活動が中心になっているので、映画全編フルとしての出演はしていませんでした。そして1年半ぶりに出演した映画に中国建国60周年を記念する大型映画『建国大業』では、セリフはたったの3つというゲスト出演で国民党の陳紹寛将軍を演じています。この作品に出演することを決めたキッカケも、映画チケット1枚の売り上げにつき1分(約1.5円)がワン基金に寄付されることから出演を決めました。

体調の変化

チャリティーを題材にした中国映画にも出演して、この映画では完全にアクションを封印しています。「海洋天堂」がその作品です。自閉症の子どもを持つ、末期がんの父親役を演じたのですが、ジェットは監督が10年以上費やした脚本に共感して、ギャラはわずか1元というギャラでこの出演をして好演しますが、実際にジェット自身の身体もこの頃から異変を感じるようになりました。

役柄と同じく、自分も癌なのではないか?!ということでした。体調が優れない日が多くなり、ジェットの体重も激減していきます。一時はジェット自身が自分の余命は残りわずかとまで覚悟を決めていたようです。そんな不安を抱えつつも、チャリティ活動は継続して行っていきました。

診断の結果は癌ではなく、甲状腺疾患の診断がくだり治療に専念することになりますが、ジェットは「海洋天堂」に出演したことと自身の病気を通じて、さらに「命」について考えるようになりチャリティー活動にさらに力を入れることを心に決めていました。

アクション解禁

そして治療に専念してから2010年にはツイ・ハークと14年ぶりとなる『ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝 』で久しぶりのタッグをくみ、封印していていたアクションを解禁しています。

慈善事業に積極的に取り組む中で「ボランティア10年構想」を打ち出しています。「ワン基金」を設立した2007年は、少人数のスタッフでスタートしたボランティア活動でしたが、だんだん規模を拡大していく中で日本の公益社団法人にあたる基金型への移行しようとしていましたが、ずっと足踏み状態が続いていました。

2011年についに申請が認められ「公募基金会」という地位となり、中国きっての巨大慈善組織へと成長しています。ちなみに「ワン基金」設立から3年で、一般募金は約24億円(1億9000万元)となり、チャリティー供出額は174億円(14億元)となっています。10年目には慈善病院の設立を目標に掲げているので、これからの慈善活動にもさらに力と熱意をこめて取り組んでいくのでしょう。

そして、慈善活動に取り組んでいるのと併せて、最近ではジェット・リーの原点でもある「中国武術」の普及にも貢献しています。「武術文化を世界に広める仕事」にも全力で取り組むのには理由があり、武術の最終的に目指す境地は「敵をも含めたすべての人を愛する」という理念が武術にあるからです。太極拳など健康に良いことを含めて世界に「中国武術」を初新していく姿をもっとこれからも見られることでしょう。

中国の映画特集

ハリウッド進出前の作品リスト

初3D作品:ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝