ワン基金設立

長女が生まれてから、芸能活動を再開しますが次の作品までの撮影までに半年ほどの時間があるときのこと、「レオン」の監督で有名なフランスのリュック・ベッソンがジェットに会いたがっていることをマネージャーから聞かせれます。興味を持ったジェットはLAのリュック・ベッソンオフィスへ出向き意見を交わしました。その内容は、リュック・ベッソンは香港での映画作りについてジェットの意見を聞き、ジェットはリュック・ベッソンからヨーロッパでの映画作りについて話を聞くというものでした。時間にすると2時間程度のことでしたが、お互い通じるところを感じ2人はこの時を機会に意気投合します。そして、ジェット・リーが次の撮影まで6ヶ月身体が空いているこというと、リュック・ベイソンはパリに来ればその間で1本映画を作ってみせるという流れになり、話は急展開ですすみ新作映画が撮影されることになりました。

ジェット・リーの映画を見よう!!

芸能活動復帰

リュック・ベイソンの作品『キス・オブ・ザ・ドラゴン』で俳優業に復帰したジェットはこの作品中に最愛の母を亡くしましたが、撮影は急ピッチで進められました。現場はアメリカ人・フランス人・中国人が入り混じる撮影現場でしたが、ジェットを拘束できる12月31日まで、天気に恵まれたこともあり快調に撮影は進んでいきました。「キス・オブ・ザ・ドラゴン」は2001年7月6日に全米公開されてプロモーションのために日本にもリュック・ベッソンたちとともに、来日を果たしました。

ハリウッド進出後の出演映画

1998年:リーサル・ウェポン4 ・・・Lethal Weapon 4 (役名:ワン・シン・クー)

2000年:ロミオ・マスト・ダイ・・・ Romeo Must Die (主演:ハン・シン)

2001年:キス・オブ・ザ・ドラゴン・・・ Kiss of the Dragon (主演:リュウ)

2001年:ザ・ワン・・・ The One (主演 ヒーローと悪役の2役)

2002年:HERO・・・ 英雄 (主演:ウーミン)

2003年:ブラック・ダイヤモンド・・・ Cradle 2 the Grave (主演:ダンカン・スー)

2005年:ダニー・ザ・ドッグ・・・ Danny the Dog  (主演:ダニー)

2006年:SPIRIT ・・・香港とアメリカの合作 (主演:フォ・ユァンジア)

2007年:ローグ アサシン・・・ Rogue Assassin / War (主演:ローグ、ヴィクター・ショウ)

2007年:ウォーロード/男たちの誓い ・・・中国・と香港の合作 (主演:パン・チンユン)

2008年:ドラゴン・キングダム・・・ The Forbidden Kingdom (ジャッキー・チェンとの初共演作品)

2008年:ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝 ・・・The Mummy: Tomb of the Dragon Emperor (役名:アー・シン・ハン皇帝)

2009年:建国大業 ・・・中華人民共和国による建国60周年記念映画で日本での一般公開なし。第22回東京国際映画祭に出品

2010年:エクスペンダブルズ・・・ The Expendables (役名:イン・ヤン)

2010年:海洋天堂・・・ジェット・リー初文芸作品(主演:ワン・シンチョン)

2011年:白蛇伝説 ・・・中国映画で中国古代伝説がモチーフのファンタジー映画(役名:法海)

2011年:ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝 ・・・中国作品初の3D映画

2012年:エクスペンダブルズ2 The Expendables 2 ・・・(役名:イン・ヤン)

再び活動休止へ

2002年の映画「HERO」が世界的なヒットをとばしたことで、ますますジェット・リーへのオファーは殺到してプライベートでは次女が誕生して公私ともに非常に充実した日々を送っていました。

そんな年に、ふと目を落とした新聞記事で中国での自殺者が年間28万人に上る記事から、自殺者に友人家族がいるとしたらどれだけの人たちが苦しんでいるのだろうと思いをめぐらせます。

そして「本当の生命の意義」について考え「社会に対して自分ができること」について思いをめぐらせた結果、俳優としての活動を長期で休止することを決めて、香港で「有縁基金」を設立して、仏教の勉強に時間を費やしていくことになりました。

そんな中でもジェット・リーに出演を依頼することは止む事はありませんでした。そして活動休止中にチベットへ10日間の旅行へ出て、チベットの旅行を通じて「どのように死を迎えるか」について学びました。

バカンス先で

活動休止中に、2005年の年明けには映画界へ復帰を控えていることもあって家族とのバカンスを兼ねてモルディブへ家族旅行へ出かけますが、滞在2日目の朝に長女と次女と海岸を散歩していた時のこと、スマトラ島沖大地震に巻き込まれ津波の被害を受けることになりました。

死者と行方不明者は20万人の上りましたが、その中にジェット・リー家族も消息不明で全滅という報道もなされていました。実際には、家族全員難を逃れて無事でしたがチベットで旅行したことで「死」について向き合っていて、ジェット自身は「死」への恐怖はありませんでした。そして被災したことで、自分になにができるだろうかということについて思いをめぐらせ被災を自分自身で体験したことで「まず目の前の被災した人々のために資金を工面しなければ」と思い立ちます。

中国の映画特集

慈善活動への取り組み

モルディブへ被災してから半年後に開催されたチャリティーコンサートで、ジェット・リーはファンの前に元気な姿で登場してファンを安心させます。復帰後の作品として香港との合併作「SPIRIT」として、長年住んだロスアンゼルスを引き払って子供たちに中国での教育を受けさせたいという妻の希望を汲んで中国へ帰国することを決めます。

2004年のスマトラ沖大地震から積極的に慈善活動に取り組むようになったジェットは、中国のテレビ番組にも頻繁に出演するようになり、多数の大学も回り若者に語りかけていきました。それは「命を心から愛して、大事にするように」ということです。

2年の準備期間を経て、2007年4月に『壹基金(ワン基金/One Foundation)』が正式に始動しました。この活動では、中国紅十字会の協力をもとにしたもので、メインの活動は天災や突発事故への救援を目的としています。

今では慈善活動家としての活動をメインにした活動を行っています。2008年3月には『ワン基金』での取り組みが評価されて、フォーブス誌の選ぶ「アジアの慈善家48人」にも選出されているほかに、フォーブス詩の選ぶ「2008年中国有名人ランキング」でもタレントとしてはトップとなり、全体では3位に選ばれています。

2008年12月にはタイム誌アジア版の表紙にも起用されて、熱心なチャリティー活動の取り組みがタイム誌に紹介されて、世界各国のメディアの注目も集めました。

俳優としても2008年4月には『ウォーロード/男たちの誓い』で香港でのアカデミー賞となる香港映画金像奨の主演男優賞を受賞しています。この最高栄誉でもある最優秀主演男優賞は、アクション俳優には無縁と言われていた賞で、ジャッキー・チェンさえも成し遂げていない栄誉を見事勝ち取りました。

初3D作品:ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝